富士通とトレンドマイクロは、自動車関連メーカーを対象とした、コネクテッドカーのセキュリティ対策強化を目指した協業に合意した。
富士通が提供するコネクテッドカー向けセキュリティ対策ソリューション「V-SOCサービス」(V-SOC)と、トレンドマイクロのクラウド向けセキュリティソリューション「Trend Micro Cloud One」を連携させる。
この連携で、アクセルやブレーキの動作不良など車両の異常に関する情報と、車両と通信するサーバーに対する検知/防御ログなどのクラウドインフラのセキュリティログを統合し、検知・分析するセキュリティサービスを提供する。同サービスは、2022年1月から日本をはじめとするAPAC(アジア太平洋)地域や欧米など、グローバルに提供することを予定している。
V-SOCとTrend Micro Cloud Oneの連携により、収集したデータをSIEM(Security Information and Event Management)で相関分析することが可能となる。これによりインシデントが発生した際、速やかに攻撃の起点や影響範囲を確認した上で、迅速に対応するための情報を一括で提供できるという。
両社は2022年以降、クラウドインフラ領域に加え、車両自体へのサイバー攻撃のセキュリティ対策強化にも取り組むことを予定している。