都市型小型食品スーパーの「まいばすけっと」は、2022年2月末までに緊急時対応を除く全ての紙マニュアルの廃止を予定している。それに伴い、全978店舗にマニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」を順次導入していく計画だ。システムを提供するスタディストは10月19日に発表した。
まいばすけっとは、2005年に1号店を開店後、15年間で900店舗を超える急拡大を続けている。業務の徹底的なマニュアル化によりサービスを高品質化、効率化してきた。その一方で、店舗数が増加するにつれて紙でのマニュアルの運用は、差し替えの手間や正確性に問題が発生するようになっていた。
Teachme Bizについては、ステップごとに区切られた手順で構成されたマニュアルを誰でも簡単に作成、共有できる点を評価した。まいばすけっとの既存のマニュアルもステップ構造であることから、店舗スタッフなどの閲覧者に違和感を与えることなく浸透すると判断した。
また、動画もアプリ内で簡単な編集が可能な点も評価された。動画は動作を伴う手順を伝えるには適しているものの、情報が流れていってしまうデメリットも存在する。Teachme Bizでは、指定の箇所で動画を一時停止させたり、注目ポイントにマークを付けたりといった編集を簡単に行うことができ、より伝わるマニュアルを作成可能になっているという。
まいばすけっとでは、2022年2月末までにTeachme Bizを全978店舗に導入完了し、緊急時対応を除いた全ての紙マニュアルを廃止する。また、2022年3月以降は、商品部や店舗開発部、人事総務部などの本部スタッフにもTeachme Bizの活用を広げることで、全社的に業務の属人化を防止し、可視化/効率化を推進していく。
(出典:スタディスト)