Asana、「Enterprise Work Graph」を発表--チーム間の連携強化を支援

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-10-21 13:52

 ワークマネジメントプラットフォームを提供するAsanaは米国時間10月20日、「Enterprise Work Graph」を発表した。組織がエンタープライズグレードのセキュリティと統制を維持しながら、チームを横断した目標達成に向けて連携できるよう支援する新たなツールスイートだ。

Asana
提供:Asana

 この新製品は、同社のプロプライエタリーな「Work Graph」データモデルに基づいている。目標を軸にしたチームの連携や、ワークフローの調整、プロジェクト状況の可視化を実現する。

 Enterprise Work Graphは、10万人以上のユーザーを抱えるエンタープライズをサポートし、99.9%の可用性を保証するよう設計されている。また、新たな「Admin Announcements」機能を利用すれば、IT部門はAsanaで直接、組織全体が最新の状態を維持できるようにすることが可能だ。適切な情報を適切な時に、適切なチームに届けられる。グループの設定を自動化するとともに、プロフィールの変更をOktaと同期する新たなSCIM機能といったエンタープライズITチーム向けの機能も用意されている。近く「Azure AD」とも同期可能になる。セキュリティについては、近々搭載される「エンタープライズ暗号鍵管理:Enterprise Key Management」(EKM)機能により、組織は固有の鍵を使ってデータを暗号化できるようになる。

 Enterprise Work Graphは、チームを横断する目標を管理できるようにするために「Goals API」を提供し、ほかのツールからの情報を取得できるようにしている。例えば、組織はAsanaの目標をCRMツールのレポートにリンクし、営業チームが商談をクローズした際、Asanaで目標が自動的に更新され、組織全体の連携が保たれるようになる。

 コーディングを必要とせず、誰でもワークフローを作成できる「Workflow Builder」や、事業の目標を追跡できる「Universal Reporting」などの機能もある。

 Asanaはここ数年、事業の拡大に取り組んできた。2019年には、「Asanaオートメーション」をリリースしたほか、東京にオフィスを立ち上げた。マーケティングやクリエイティブチーム向けのAsanaも提供している。また、Asanaは「Slack」「Microsoft Office 365」「Gmail」「Adobe Creative Cloud」をはじめとする複数のエンタープライズソフトウェアと連携している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 経営

    風向きが変わった「Microsoft 365」のデータ保護戦略、最適なバックアップ対策の進め方

  2. セキュリティ

    2023年のサイバー脅威予測!注目すべき新たな攻撃トレンド「CaaS」という恐るべきビジネスモデル

  3. 経営

    5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは

  4. 運用管理

    AWS、GCP、Azureを中心としたクラウドネイティブ環境における5つのセキュリティ強化策

  5. 経営

    「脱PPAP」で三井ホームが導入、先進機能が統合されたメールセキュリティ対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]