ワークマネジメントプラットフォームを提供するAsanaは米国時間10月20日、「Enterprise Work Graph」を発表した。組織がエンタープライズグレードのセキュリティと統制を維持しながら、チームを横断した目標達成に向けて連携できるよう支援する新たなツールスイートだ。
提供:Asana
この新製品は、同社のプロプライエタリーな「Work Graph」データモデルに基づいている。目標を軸にしたチームの連携や、ワークフローの調整、プロジェクト状況の可視化を実現する。
Enterprise Work Graphは、10万人以上のユーザーを抱えるエンタープライズをサポートし、99.9%の可用性を保証するよう設計されている。また、新たな「Admin Announcements」機能を利用すれば、IT部門はAsanaで直接、組織全体が最新の状態を維持できるようにすることが可能だ。適切な情報を適切な時に、適切なチームに届けられる。グループの設定を自動化するとともに、プロフィールの変更をOktaと同期する新たなSCIM機能といったエンタープライズITチーム向けの機能も用意されている。近く「Azure AD」とも同期可能になる。セキュリティについては、近々搭載される「エンタープライズ暗号鍵管理:Enterprise Key Management」(EKM)機能により、組織は固有の鍵を使ってデータを暗号化できるようになる。
Enterprise Work Graphは、チームを横断する目標を管理できるようにするために「Goals API」を提供し、ほかのツールからの情報を取得できるようにしている。例えば、組織はAsanaの目標をCRMツールのレポートにリンクし、営業チームが商談をクローズした際、Asanaで目標が自動的に更新され、組織全体の連携が保たれるようになる。
コーディングを必要とせず、誰でもワークフローを作成できる「Workflow Builder」や、事業の目標を追跡できる「Universal Reporting」などの機能もある。
Asanaはここ数年、事業の拡大に取り組んできた。2019年には、「Asanaオートメーション」をリリースしたほか、東京にオフィスを立ち上げた。マーケティングやクリエイティブチーム向けのAsanaも提供している。また、Asanaは「Slack」「Microsoft Office 365」「Gmail」「Adobe Creative Cloud」をはじめとする複数のエンタープライズソフトウェアと連携している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。