クリテオ、「コンテクスチュアル広告」を国内でベータ提供--ユナイテッドアローズが国内初導入

藤本和彦 (編集部)

2021-10-21 16:10

 Criteoは10月21日、クッキーレス環境下での広告のパーソナライズを可能にする「Criteoコンテクスチュアル広告」のベータ版を国内提供すると発表した。

 同社 パートナーシップ戦略責任者の池田智幸氏は同日の会見で「アドテク業界は大きな転換期にある」といい、「消費者が自分のデータの使い道に透明性、選択肢をより求め、自ら管理していきたいという意識が高まっている」「各国で規制強化の動きが活発化している」「大手のプラットフォーマーが各自のポリシーを独自に変更、改定してきている」という3つのポイントを挙げた。

Criteo パートナーシップ戦略責任者の池田智幸氏
Criteo パートナーシップ戦略責任者の池田智幸氏

 また、同社が2021年8~9月にかけて実施した調査では、「クッキーレス環境下での有効なマーケティング手法についてテストや検証を開始している」または「開始する予定がある」と回答したマーケターは83%だったとし、実際に検討中または検証を開始する予定がある手法として、32%の回答者が「コンテクスチュアル広告」を挙げているという。

 Criteoでは、ユーザ一人ひとりに合わせたパーソナライズ広告を配信する「ユーザーレベルのターゲティング」、似たような興味を持つユーザーをグループ単位で絞り込む「興味・関心グループレベルのターゲティング」、そして掲載先のコンテンツにあった広告を配信する「コンテクスチュアルターゲティング」を提供している。

 Criteoコンテクスチュアル広告は、まず広告主のファーストパーティーデータを学習し、既存ユーザーの中で直近で購買に至ったユーザーを分析する。そして、機械学習をベースとした人工知能(AI)が多数のパブリッシャーの中からユーザーと最も親和性の高い掲載先として候補のドメインと、コンテンツ内容のカテゴリーを選び出す仕組みになる。

Criteoコンテクスチュアル広告の仕組み(出典:Criteo)
Criteoコンテクスチュアル広告の仕組み(出典:Criteo)

 同社が接続する広告ネットワークの中から全てのパブリッシャーのドメインを、コンテンツ内容とユーザーの購買行動のシグナルの解析データから指数付けし、パーソナライズされたレコメンド商品を親和性の高いサイトに掲載できるという。結果として、将来購買に至る可能性の高いユーザーにリーチできる。

自社サイトにトラフィックをもたらす可能性が最も高いメディアを解析(出典:Criteo)
自社サイトにトラフィックをもたらす可能性が最も高いメディアを解析(出典:Criteo)
親和性の高いプロダクトレコメンデーション(出典:Criteo)
親和性の高いプロダクトレコメンデーション(出典:Criteo)

 会見では、国内初の導入事例としてユナイテッドアローズが紹介された。実際に効果を検証したところ、同目的の施策と比較すると訪問単価はほぼ変わらない一方で、クリックスルー率(CTR)が約800%、コンバージョン率(CVR)は約300%高く、費用対効果の良さを実感しているという。

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