日立ソリューションズ、AI活用で文書やソースコードからプロジェクト品質を診断

NO BUDGET

2021-10-25 07:00

 日立ソリューションズは、「プロジェクト状況可視化システム」の販売を開始した。同システムは人工知能(AI)技術を活用し、文書やソースコードからプロジェクトの品質不良や工期遅延リスクを早期発見することで、手戻りの防止や業務効率の向上を支援する。

 具体的には、自然言語処理AIによるプロジェクト計画書や仕様書、設計書の品質分析結果、ソースコードの不具合情報などの解析結果を組み合わせ、プロジェクト全体の品質を診断してスコアリングする。

 日々のレポートでは、スコアリングと共に機能別や工程単位での品質や進ちょく状況、不具合発生の傾向、残存テスト項目なども可視化する。

 プロジェクト管理者は、メンバーがリモートワークで分業するような状況においても、レポートから常に最新の進ちょく状況を把握し、問題を早期に発見できる。これにより手戻りを防止できるとともに、プロジェクトメンバーは日々、報告書の作成負荷を軽減することができる。

 プロジェクトの品質のスコアリングでは、文書において日立ソリューションズが提供する「活文 知的情報マイニング」を活用し、文脈や言葉の意味を捉えて高精度な判定を行う。同サービスには、はGoogleが公開している自然言語処理に特化したAI技術「BERT」が適用されている。

 ソースコードについては、同じく日立ソリューションズが提供する「ソフトウェア開発支援レコメンドシステム」を用いて解析し、注意すべきポイントを自動で抽出する。

 レポート機能では、文書やソースコードのレビュー前に、レポートによる品質不良や不具合の指摘が担当者に随時フィードバックされる。これにより管理者のレビューや修正時間を短縮され、プロジェクト成果物の品質向上を実現する。

レポートイメージ(出典:日立ソリューションズ)
レポートイメージ(出典:日立ソリューションズ)

 同システムでは、現在利用している既存のドキュメントや成果物をそのまま活用できる。例えば、Office文書やPDF、ソースコードのバージョン管理システム「Git」や「Apache Subversion(SVN)」で管理しているソースコード、プロジェクト管理ソフト「Redmine」などで管理している不具合情報をそのまま活用し、分析することが可能。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  2. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  3. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  4. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  5. セキュリティ

    もはや安全ではないVPN--最新動向に見る「中小企業がランサムウェア被害に遭いやすい」理由

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]