「Raspberry Pi 4」、初の値上げ--世界的な半導体不足で

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2021-10-22 11:40

 英Raspberry Pi財団は、世界的な半導体不足により、RAM容量2GBの「Raspberry Pi 4」の価格を10ドル(約1140円)値上げした

 今回の値上げは一時的なものだが、新型コロナのパンデミックが始まって以来、チップのサプライチェーンがどれほど変化したかを示す新たな例だ。Raspberry Pi財団は、2020年2月に2GBのRaspberry Pi 4の価格を10ドル値下げして35ドル(約4000円)にしたが、現地時間10月21日をもって価格を45ドル(約5140円)に戻す。

 半導体の供給不足により、当然ながら、Raspberry Piの生産にもブレーキがかかっている。代表のEben Upton氏によると、2021年の生産台数は、2020年とほぼ同じ700万台にとどまるという。パンデミック第1波のロックダウンで売り上げが伸びたこともあって、2020年はそれまでで最良の年でもあった。

 2GBのRaspberry Pi 4を初めて値上げしたことにより、Raspberry Pi財団は、1GBのRaspberry Pi 4も35ドルで提供を再開する。同財団は、2GBモデルを値下げした際に1GBモデルの販売を中止していた。Upton氏によれば、1GBモデルの復活は、製品に2GBモデルを採用している業界の顧客を支援するためだという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]