Microsoftは米国時間10月22日、Clear Softwareを買収したと発表した。Clear Softwareは、iPaaSとビジネスプロセスソリューションを提供しており、SAPやOracleとのインテグレーションに力を入れている。買収条件は明らかにされていない。
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Microsoftによると、Clear SoftwareのAPIアクセスやバックエンドシステムの知識を活用することで、「Power Platform」と外部のSoR(System of Record)との統合を強化できるという。Clear Softwareの製品は、SAPやOracle向けに100を超えるビルド済みアブストラクションを提供しており、各組織のニーズに応じたUIでカスタマイズも可能だ。MicrosoftのPower Platformは、「シチズンデベロッパー」(開発専門職ではないプログラマー)が利用できる一連のローコード/ノーコードツールで、「Power Automate」「Power Apps」「Power BI」などで構成されている。
Power AutomateのパートナーゼネラルマネージャーStephen Siciliano氏は、この買収を発表するブログ記事で、「顧客がPower Platformを用いてビジネスアプリケーションを開発する際に、さまざまなシステムと容易に統合できるようにしたい。Clear Softwareが有する統合機能で、Power AppsやPower Automateを使用して、SAPやOracleといった複雑なシステムと連携するビジネスアプリケーションや自動化を実現する際のエクスペリエンスがよりシームレスなものになる」としている。
Microsoftは、今後どのようなかたちで同社の製品群にClear Softwareのテクノロジーを組み込んでいくのかについて、後日詳細を明らかにするとしている。
Clear Softwareはインディアナ州ジオンズビルを拠点とする。ERP導入の専門性を持つDeloitte、Accentureの元コンサルタントが創業した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。