船舶向け空調・冷凍機器を展開する潮冷熱は、インフォアの組立製造業向けの統合基幹業務システム(ERP)ソリューション「Infor SyteLine」を導入した。インフォアのパートナー企業であるリアルソフトが導入・運用を支援し、3カ月で導入を完了させている。インフォアジャパンが11月8日に発表した。
1977年に設立の潮冷熱は、船舶向けの空調・冷凍冷蔵機器、エレベーターの製造・販売を中心にグローバルでビジネスを展開しており、同業界で国内トップシェアを誇る。「他に真似できない技に挑み続ける」ことを信念に、船舶向け事業で培った技術と知見を生かし、ビジネスの拡大を続けている。
現在、同社は属人的な業務プロセスから脱却し、データに基づいた経営を実現すべく、デジタル変革(DX)に取り組んでいる。そのためには、各部門で管理する500を超える「Excel」の情報や各ソフトウェアの情報を統合するためのプラットフォームの構築が不可欠だった。
Infor SyteLineは、DX推進のプラットフォームとして2021年6月に稼働を開始した。アフターサービス事業を支える修繕管理、顧客管理および販売管理の領域で利用され、毎日100件近くの修理業務がデジタル化された。属人的なプロセスが減り、効率化が進んだことで、より迅速な問い合わせ対応が可能になった。また、顧客情報を基にした能動的な提案ができるようになったことで、アフターサービス事業の売り上げも大きく増加した。
今後同社は、2023年までに生産管理や購買管理、在庫管理、財務会計、人事までInfor SyteLineの活用範囲を拡大し、部門をまたがり一元化された情報に基づくビジネスをグローバルで確立する予定としている。