統合基幹業務システムのクラウドサービス(クラウドERP)を提供するオロは、メディアプランニングや広告運用改善といったデジタルマーケティングの領域も展開している。近年は、クライアントのビジネス課題を解決する提案力強化のため、データアナリストの採用・育成に注力している。
デジタルトランスフォーメーション事業部 メディアプランナーの小池隆之介氏によると、同社におけるデータアナリストのミッションは「統計解析やデータ探索などの知識だけでなく、クライアントのビジネスモデルや業界理解などの周辺知識も用いながら、ビジネスの成長につなげるための最適な次の一手を導き出すこと」だという。
例えば、メディア最適化の領域では、マーケティングの投資対効果(ROI)を最大化するため、広告やウェブ訪問、アプリ利用などのさまざまなデータを分析し、あらゆる角度から最適な提案を考えていく。
現在は、データサイエンスに強い人材の新卒採用に積極的だという。ITのデータ分析に特化した人だけに絞り込むことはせず、特に理工系の修士・博士課程で日ごろから統計学などを用いてデータを分析・解析して、数値をもとにした研究をしていた人などが有力候補になる。データ解釈が得意な人を優先し、そういう人材にエンジニア力やビジネス力を鍛えていく。
育成面では、担当領域や分析手法は統一せず、それぞれ学術的には異なる分野でも網羅的に学ばせている。「いろんなビジネスや分析方法があることを感じてもらい、クライアントにとって何が最適なのかを基本的に考えてもらっている」(小池氏)
デジタルトランスフォーメーション事業部 マネージャーの黒河俊樹氏は「まずは概念や解釈のところがあって、そこから育てていくことが重要だと考えている」と語る。 実際には、「Googleアナリティクス」などを使って身近なデータのレポートを出すところから徐々にレベルを上げていき、2~3年くらいで独り立ちできるレベルになるという。
「オロでは、データアナリストが専門職としてだけでなく、ビジネスとデータをつなぐ“トランスレーター”としての役割も担っている」(同氏)
(右から)デジタルトランスフォーメーション事業部 マネージャーの黒河俊樹氏、同 マーケティングディレクターの森秀格、同 デジタルトランスフォーメーション事業部 メディアプランナーの小池隆之介氏