消費者向けヘッドセットブランド「Jabra(ジャブラ)」を展開するGNオーディオジャパンは11月17日、デンマーク本社GN Audioが日本を含むグローバル10カ国5017人、日本を含むアジア太平洋(APAC)306人を対象にした、ヘッドセットに関する調査結果を発表した。
あわせて10月から提供している、ビジネス向けヘッドセット「Jabra Evolve2 75」、オンライン会議用カメラ「Jabra PanaCast20」の有用性を強調した。
同社製品を利用していない100人以上の従業員を持つ企業に対して、デバイスを試用できる「Jabra無料トライアルパッケージ」を用意。有線ヘッドセットの「Jabra Evolve2 40」を2台、無線ヘッドセットの「Jabra Evolve2 65」を1台、スピーカーフォンの「Jabra Speak 750」を1台と約10万円相当の構成で、50台以上購入する場合は同パッケージを無償入手できる。
オンライン会議の問題は音質
GN AudioのグローバルとAPACを対象にした調査結果によれば、ビジネス用ヘッドセットを使用していない割合は58%、国内は68%と一回り多い。非利用者の72%はビジネス用ヘッドセットを使うことで音質向上などの利点を認識しつつも、「企業から仕事用のデバイスを支給されていない」から使用しないという。GNオーディオジャパン 代表取締役社長 安藤靖氏は「この傾向はグローバルも国内も同様」だと解説する。
実際に利用されるデバイスはスマートフォンなどに付属していた通話可能なイヤホンが44%(グローバルは42%)、PC内蔵オーディオ&マイクが24%(同16%)。この傾向はオンライン記者会見でも見受けられ、企業規模を問わずにリモートで参加する話者発言の音かすれや音割れ、反響や残響するケースも珍しくない。
自身の音質に問題があると指摘されたとの経験者は48%、逆に相手の音質に不満を覚えたという経験者は51%。いずれにせよ「オンライン会議における最大の問題は音質だ」(安藤氏)。同社がAPACのビジネス用ヘッドセット未使用者にEvolve2 40を貸与したところ、94%の方が継続利用したいと有用性を認識している。
「Jabra Evolve2」シリーズ
消費者向けデバイスと異なる、Evolve2シリーズ初のノイズキャンセリング機能「アドバンストアクティブノイズキャンセリング(ANC)」を搭載する無線ヘッドセットEvolve2 75は、自身の声を確認するための側音機能、オンライン会議中であることを周囲の家人などに示す360度視認可能なビジーライトを供え、マイクのブームアームを操作することで消音や自動発声が可能。マイク自身も周囲の音を効果的に削除する機能を備えている。
連続稼働時間も音楽再生なら最長36時間、通話は最長24時間(ANC無効時)と、屋外や外出先でのリモートワークに加えて、移動時の楽曲鑑賞にも耐えうるだろう。モバイルバッテリーなどによる充電中の利用にも対応する。