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調査

「大退職時代」で存在感を増す、スキルとしての“好奇心”--SAS調査

大場みのり (編集部)

2021-11-25 12:55

 米SAS Institute(SAS)は、最新調査レポート「Curiosity@Work」を発表した。「大退職時代」(the Great Resignation:経済活動の回復や労働者の志向の変化によって欧米などで見られる転職者増加の動き)を迎え、ビジネスリーダーは貴重なスキルとして「好奇心」の重要性を認識し始めている。組織の大きな課題として従来取り上げられていたのは、従業員の流出防止や仕事の満足度向上、より革新的で協力的、生産的な職場づくりといったテーマだったが、これに従業員の好奇心が加わった。

 SASは2021年8月19日~9月5日、ブラジル、ドイツ、インド、シンガポール、英国、米国の企業マネージャー1973人を対象にアンケート調査を実施。同調査では、直属の部下を3人以上持つ個人をマネージャーと定義し、調査対象のマネージャーは金融サービス、小売/消費財、製造、ヘルスケア/ライフサイエンス、政府機関のどれかに従事している。併せてLinkedInの協力のもと、ビジネス特化型SNSへの投稿とスキル情報において、好奇心に関連するキーワードへの言及と、そうした投稿へのエンゲージメントを調査した。

 同レポートでは、好奇心を「新しい情報や経験を求め、新たな可能性を追求する衝動」と定義し、それが組織内の職務や職位に関係なく重要であると強調している。調査では、マネージャーの72%が好奇心は従業員の特性として貴重であると考え、59%が好奇心はビジネスインパクトの原動力になることに同意し、51%が好奇心の強い従業員ほど良い成果を上げているとしている。

 レポートでは、好奇心への注目がどのように広まってきたかにも着目している。LinkedInのデータによると、「好奇心」に言及した投稿やシェア、記事へのエンゲージメントは前年比で158%増加し、求人情報の中で「好奇心」に言及しているものは同90%増、好奇心に関連したスキルに言及しているものは同87%増だった。

 「大退職時代」と言われる現在において、マネージャーはとりわけ従業員のやる気やモチベーションを保つことが難しいと感じており、今回の調査でも60%が困難な課題として挙げている。半数以上のマネージャーが直面している課題として挙げたのは、優れた従業員の引き留め(52%)、基本的な職務の枠を超えて能力を発揮させること(51%)、チームや部門・部署の枠を超えたコラボレーションの推進(50%)などの項目だった。

 好奇心が旺盛であることは、こうしたビジネス課題の解消につながるという。マネージャーは好奇心の利点ついて、効率や生産性の向上(62%)、よりクリエイティブな思考やソリューション(62%)、コラボレーションやチームワークの向上(58%)、従業員エンゲージメントや仕事の満足度の向上(58%)などを挙げた。

 SAS 最高情報責任者(CIO)のJay Upchurch氏は「当社の調査によって、好奇心はもはや、あったらいいものではないと分かった。むしろ、企業が重要な課題に取り組み、イノベーションを促進する上で、なくてはならないビジネススキルになった」と述べる。

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