編集部からのお知らせ
新着記事まとめPDF「データサイエンティスト」
ZDNet Summit 2021開催のご案内
米ZDNet編集長Larryの独り言

技術力とデータで難局を切り抜けるウォルマート - (page 3)

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2021-11-24 06:30

 McMillon氏は、同社のコストに対するインフレ圧力は小売価格に対するインフレ圧力よりも高く、それはWalmartが望むところだと述べている。Walmartは多くの商品を扱っているため、例えばアパレル商品のコスト上昇を牛肉で吸収するなど、商品の品ぞろえ全体として柔軟にインフレの影響を吸収することができ、それによって顧客により安い製品を提供しながら、収支を管理することができているのだという。

 同氏は「米国でこのようなインフレが起きるのは久しぶりのことだ。しかし私たちは、このような状況が常に続いているような市場や、もっとひどい市場でも事業を運営してきた。今その経験が役に立っている」と述べている。

 Walmartは、マーケットプレイスやサプライチェーン、その他のサービスから得られるデータを活用している。Walmartにとっての真のメリットは、それらのサービスや小売事業から生まれるデータだ。

 Walmart USの最高経営責任者(CEO)兼プレジデントを務めるJohn Furner氏は、次のように述べている。

 一例を挙げると、私たちは米国中のスーパーセンターや近隣のマーケットのバックルームをコンピュータービジョンや拡張現実(AR)の技術を使って管理しているため、何がバックルームにあるかを知っているだけでなく、何をフロアに移動させることができるかを把握している。また私たちは、店員に仕事の指示を出すための手段として、AR技術を利用している。そこから文字通り毎週数十億件のデータが生成されており、それが全体としての在庫管理に役立っている。そして私は、当社の在庫レベルはその成果を反映していると考えている。

 McMillon氏は、Walmartのデータスタックは、同社の機械学習、人工知能(AI)戦略の基盤になっていると付け加えている。

 私たちはさまざまなことに機械学習とAIを利用している。私たちはこれらの技術を使ってコロナ禍に対応し、店舗を商品配送作業のハブとして利用した。また私たちは、これらの技術を予測買い物カゴ(客が再び購入する可能性が高い商品を予想して、簡単に買い物カゴに追加できるようにする技術)やスマート代替商品選択技術に使用している。私たちの在庫管理アシスタントにもAIが使われている。私たちはこれまでに、153ペタバイトのデータをクラウドに移行した。Walmartには、この分野で成長する余地がある。私たちは、データや機械をこれまでにはできなかったような形で利用するようになっており、今も進歩を続けている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]