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松岡功の一言もの申す

サステナビリティー経営に「取り組む余裕はない」との声に対するSAPの見解を聞いてみた - (page 2)

松岡功

2021-11-25 11:15

ビジネス取引のサプライチェーンで中小企業にも不可欠に

 大我氏はもう1つの「サステナビリティー経営に取り組む余裕はない」という企業の声に対するSAPの見解として次のように語った。

 「『取り組む余裕はない』との声があることは承知している。特に中小企業では、サステナビリティー経営に取り組むための資源や労力において制限があると認識している。ただ、ビジネスの取引においては大手企業と中小企業が密接に関係しているケースが少なくなく、これからは大手企業のサステナビリティー経営の基準に中小企業も対応していかないと、それこそビジネスのサステナビリティーが失われることになりかねない」

 その上で、SAPの取り組み姿勢として次のように述べた。

 「これまでソリューションをSAP自体が提供する場合は大手企業向けが中心だった面もあるが、サステナビリティー経営については先ほど述べたように中小企業も取り組みを始めていく必要がある。従って、今後はこれまで以上にパートナー企業とのエコシステムを活用し、中小企業の要望にもきめ細かくお応えできるようにしていきたい」

 すなわち、ビジネスの取引におけるサプライチェーンを考えると、中小企業も取り組んでいかないといけない状況になっていくということだ。

 「その意味でもビジネス取引の多くに関与しているSAPとして、規模に関係なく全ての企業のサステナビリティー経営を支援していく使命と責任があると肝に銘じて取り組んでいきたい」と、大我氏は力を込めた。

 実は、この発言には伏線がある。筆者が上記の質問をする際、「SAPは地球全体のサステナビリティーに貢献できるという話なので…」と大きく出た印象を受けたのを皮肉混じりで前置きしたことに、同氏が「それは使命と責任があるという意味」と応じた格好だ。筆者の印象に対する反応を求めるつもりはなかったが、「使命と責任」と捕捉した同氏のセンシティブな感覚にむしろ関心した。だが、筆者の印象を基にあえて一言もの申しておくと、こういう肝心なメッセージについては受け取られ方に十分注意したいところである。

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