新潟県三条市は、全庁職員に「LINE WORKS」を導入した。利用者数は1000ユーザーに上る。同サービスを提供するワークスモバイルジャパンが発表した。
三条市はLINE WORKSについて、コミュニケーションツールでありながら、スケジュール共有などの多彩な機能がありグループウェアとしても活用できる点や、コミュニケーションアプリ「LINE」と似た操作性であるため導入時の職員の負担を最小限に抑えられる点を評価したという。
導入に当たり、職員約920人と関連施設や各課の公用スマートフォンにLINE WORKSのIDを配布した。カレンダー機能や掲示板機能を利用して業務を効率化している。災害時の連絡ツールとしての活用やワクチン接種に関する医療機関との連携をスムーズに行える環境づくりも行っている。
同市では防災マニュアルを見直し、安否確認の連絡をLINE WORKSのトークで一斉に行うことにした。5分以内に既読にならない職員にだけ電話連絡を行う方針へと変更し、安否確認にかかる時間を短縮させている。
各課に配備されている公用スマートフォンにLINE WORKSのIDを付与して掲示板を活用することで、本部や市長からの指示や確定情報を一斉周知するようにしている。

災害時には掲示板を活用して各避難場所における情報周知を徹底
ワクチン接種に関する医療機関との連携にも利用する。これまで連絡手段が電話とFAXが主だったが、医療機関との連絡用のLINE WORKSアカウントを作成して運用する。医療機関からの質問への回答はグループトークで行うことで、他の医療機関にも共有されるようにし、各医療機関とのスムーズな連携を可能にしている。
今後は、災害時における医療機関や福祉施設との連絡、産休/育休職員との情報共有、オンラインでの市民相談などのツールとしても、LINE WORKSを積極的に活用していく方針だという。

医療機関への重要連絡事項はノートを活用して情報を蓄積する