英Infobipの日本法人であるインフォビップは11月29日、カスタマーエンゲージメントソリューションとカスタマーサポートソリューション群の日本語での提供とサポートを開始したと発表した。
英国に本社を置くInfobipは2006年に設立され、通信機能をアプリケーションプログラミングインターフェース(API)で接続するCommunications Platform as a Service(CPaaS)事業を中心に展開している。グローバル拠点は70カ所以上、従業員数は3500人以上に上る。顧客は対個人(BtoC)ビジネスを展開する企業が中心で、業界は金融、小売り、旅行/交通、通信など多岐にわたる。
Infobipのソリューションは、企業が多数の顧客とコミュニケーションを取る際、そのプロセスをシンプルにしてエンゲージメントを高めるという。現在、年齢層の高い世代は電話で、デジタルネイティブ世代はSNSで問い合わせをするなど、オムニチャネル化が進んでいる。Infobipのプラットフォームを利用することで、カスタマージャーニーやカスタマーライフサイクル全体を効果的に設計、管理、提供、分析できるとしている。
インフォビップ合同会社 カントリーマネージャーの齋藤稔氏
同日開催された発表会に登壇したカントリーマネージャーの齋藤稔氏は、Infobipの強みとして「カスタマーエンゲージメント、コンタクトセンター、オムニチャネル対応の3つを一つのインターフェースで対応できる」という点を挙げた。
今回、カスタマーエンゲージメントソリューションは「Moments」「People」を提供する。Momentsは、パーソナライゼーション/オートメーション機能を備えたカスタマーエンゲージメントハブ。企業は顧客の都合の良い時間帯に、連絡が取りやすいチャネルで会話をすることができる。同ソリューションは、ドラッグ&ドロップで顧客とのコミュニケーションフローを設定できるほか、サードパーティー製品(Infobip以外の製品)などのデータを基に、チャネルを横断してカスタマーエンゲージメントの獲得につながるプロセスを自動化することができる。
ブロードキャスト、フロー、コンテンツ、マーケティングオートメーション(MA)でよく使われるシナリオなど、それぞれに標準テンプレートが用意されており、それらをカスタマイズすることも、一から自由に各テンプレートを作成することも可能。カスタマーデータプラットフォーム(CDP)「People」との連携により、データドリブンなパーソナライゼーションを自動化でき、キャンペーンなどのパフォーマンスを把握するための分析ダッシュボードは企業の振り返りをサポートする。