NECは、人工知能(AI)で意思決定を自動化する最適化技術の導入支援サービス「数理最適化導入コンサルティングサービス」の提供を開始した。同サービスをはじめとする最適化関連事業で2025年度までに100億円の売り上げを目指す。
同サービスは、NECの「量子コンピューティング技術」「意図学習技術」「オンライン最適化技術」などの独自技術活用することで、従来は最適化の導入が難しかった業務においても意思決定の自動化を実現し、ユーザーのデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。
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意図学習技術は熟練者の意図を学習し、意思決定を模倣するAI技術。オンライン最適化技術は新技術で、予測の不確実性を考慮した意思決定によって多様なデータを獲得することで課題を解決するもので、独自アルゴリズムを活用する。
近年、AIがデータを分析することで高精度な予測が可能になる中、予測した情報に基づく意思決定をAIで自動化する最適化技術が注目されている。例えば、ダイナミックプライシングやシフトスケジューリング、配送計画やパーソナライズ広告、レコメンドの最適化など、膨大な選択肢の中から最適な意思決定案を選び出さなければならない業務において最適化技術が活用され始めており、大幅な業務負荷の軽減や業務スピードの向上が期待される。
同サービスは、AI活用の導入効果について実データを用いて検証可能な「AI活用仮説検証サービス」を提供することで、ユーザーにとって適切な最適化技術の導入企画を短期間で実現できるという。