Amazon Web Services(AWS)は米国時間11月30日、自社開発した「AWS Graviton3」プロセッサーと「AWS Trainium」プロセッサーを搭載した「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」インスタンスをそれぞれ発表した。
同社は2018年に初の自社開発プロセッサーとして「AWS Graviton」を発表している。そして今回、HPCやバッチ処理、電子設計自動化(EDA)、各種メディアのエンコーディング、科学分野のモデリング、広告配信、分散アナリティクス、CPUベースの機械学習(ML)推論といったコンピュート集約型のワークロード向けにGraviton3を発表した。
Graviton3は「Graviton2」より演算処理能力が最大25%向上し、浮動小数点演算と暗号化処理の能力が最大2倍に引き上げられている。またGraviton3はML分野での処理を考慮し、bfloat16形式(ニューラルネットワーク向けの浮動小数点形式)のデータをサポートしているため、同分野での処理能力が最大3倍向上している。
AWSはGraviton3を搭載する新たなインスタンス「C7g」も発表した。
さらに、Trainiumを搭載するインスタンス「Trn1」も発表。こちらは機械学習モデルのトレーニングに主眼を置いたものとなっている。800Gbpsのネットワークバンド幅を実現している。
両インスタンスは30日からプレビュー提供されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。