Google CloudとQualcomm Technologiesは米国時間11月30日、ニューラルネットワーキング分野で新たな提携を発表した。
両社は「Qualcomm Snapdragon Tech Summit」で概要を明らかにした。「ニューラルアーキテクチャーサーチ」(NAS)で協業し、人工知能(AI)モデルの構築や最適化を手動ではなく、自動化できるようにするという。Google Cloudの「Vertex AI Neural Architecture Search(NAS)」を利用する。Googleによると、NASはアプリケーション用の複数のモデルアーキテクチャーを構築、評価、訓練するためのニューラルアーキテクチャーサーチテクノロジーを活用するマネージドサービスだ。
Qualcommは、Google CloudのVertex AI NASと「Qualcomm Artificial Intelligence(AI)Engine」を利用し、「Snapdragon」モバイルや「ACPC」「Snapdragon XR」プラットフォームのほか、「Snapdragon Ride Platform」車載プラットフォーム、QualcommのIoTイニシアチブ向けの「ニューラルネットワークの開発と差別化を加速させる」としている。
Vertex AI NASは、開発者向けの「Qualcomm Neural Processing SDK」に統合される。QualcommのプラットフォームはAI Engineを使用し、プラットフォームに「最適化と性能向上」を実現するとQualcommは述べている。
協業の成果は、まずQualcommの新たなフラグシップ製品「Snapdragon 8 Gen 1」モバイルプラットフォームで利用可能になり、いずれ同社のポートフォリオ全体に展開される。
Qualcommの製品管理担当バイスプレジデントZiad Asghar氏は、「GoogleのNASテクノロジーを活用し、限られた時間内で新たなAIモデルを構築し、最適化できることで、われわれのビジネスを大きく変えられる」とし、「われわれは、Google CloudとNASで協業する最初のチップセット企業であることを光栄に感じており、インテリジェントエッジをつなぐ当社の勢いをさらに加速するためにこのテクノロジーを展開していきたい」と述べた。
(情報開示:QualcommがSnapdragon Tech Summitが主催し、イベントへの参加を支援した)。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。