朝日インテックは、本社と海外グループ会社で統合基幹業務システム(ERP)「SAP S/4HANA」、クラウドプラットフォーム「SAP HANA Enterprise Cloud」、分析ソリューション「SAP Analytics Cloud」を導入し、7月から本格運用している。SAPジャパンが発表した。
システムの導入プロジェクトは、日立システムズが支援した。SAPの導入支援サービス「Premium Engagements」も活用している。
朝日インテックは、医療機器の開発・製造・販売を行っており、特に「ガイドワイヤー」をはじめとしたカテーテル治療に必要な医療機器を主力としている。同社は事業拡大の過程で提携やM&Aも実施し、業務内容の変化に合わせて既存システムの改修を繰り返してきたため、システムが肥大化・複雑化していた。
導入においては、従来の業務フローにシステムを合わせるのではなく、導入を決めたS/4HANAのベストプラクティスを基本としたフローに合わせ、どうしても対応できない部分のみ機能を追加して対応することにした。プロセスを標準化し、データの一元化を行うことで、グループ子会社へのグローバル展開に対応したシステムへと改革を推進できたという。
また朝日インテックでは、さらなる業務の効率化と総保有コスト(TCO)の削減を視野に入れ、基幹システムのクラウド化を検討し、9月にオンプレミスのS/4HANAから、S/4HANA Cloudを含むクラウドオファリング「RISE with SAP」への移行を決定。これにより、今まで使用していたシステムを変更することなく、複数存在していた手続きが一本化され、インテリジェントなシステムへの移行が可能になるという。
事業拡大に伴い対応できる経営基盤の再構築が必要だと考え、基幹システムの刷新に着手し、スピーディーな経営判断を可能にするために、2018年に統合的なシステムであるS/4HANAの導入を決めた。
当初は販売・購買・生産などの各分野のシステムの段階的な移行を予定していたが、各分野において製品分類ごとに異なるコードを使用していたため、データを一元管理できる統合的な基幹系システムを再構築し、全てを一括で切り替える方法で行った。