レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ(レノボ)とSCSKは、バイオテクノロジー分野に欠かせないゲノム解析ソリューションの提供で協業すると発表した。
レノボは、最適化したハードウェアとオープンソースソフトウェアを組み合わせ、大容量の遺伝子解析を最適に実行できるコンピュータシステム「Lenovo GOAST(Genomics Optimization And Scalability Tool)」を開発した。両社は、この「GOAST」を搭載したレノボの「ThinkSystem」サーバーと、SCSKが展開するINFINIDATの大容量ストレージシステム「InfiniBox」を接続したゲノム解析ソリューションの推進から販売において協業していく。InfiniBoxは、独自開発のアーキテクチャによる高性能・高信頼性・大容量を兼ね備えたハイエンドストレージ製品で、ギガバイト単価1.5円から導入可能となる。
協業で展開するこの「GOASTソリューション」は、今後のゲノム解析において必要となる大容量データ管理・運用を見据えたものになる。SCSK「千葉物流センター」内のサーバールームに、同ソリューションの検証環境を設立し、ユーザーのデータ解析および運用管理の検証を支援していく。
同ソリューションは、これまで48時間かかっていた一連のゲノム解析(マッピングとWGSバリアントコーリング)を18分に短縮できると同時に、ターンキーアプライアンスソリューションとして、納品後に直ちに稼動させることができる。また1ノード500万円から提供しているため、高価なアクセラレーターや独自のソフトウェアに依存するソリューションよりもはるかに低いコストで、ゲノム解析の高速化と同時に処理するサンプル数の大幅向上を実現できる。