SAPジャパンと認定非営利団体(NPO)法人サービスグラントは、NPOの課題解決支援を目的としたプロボノ活動を7月から11月まで実施した。SAPジャパンが発表した。両者は今後もプロボノ活動を継続していく。
プロボノとは、社会的・公共的な目的のために、業務上培ったスキルや専門知識を提供するボランティア活動のことで、ラテン語で「公共善のために(Pro Bono Publico)」を意味する。
サービスグラントはプロボノを推進しており、3つのNPOとSAPジャパンのコーディネーションを実施した。SAPジャパンでは社内から18人の有志が参加し、3つのチームに分かれて約3.5カ月間、同社の専門性を生かしながらさまざまな課題解決に取り組んだ。
NPO法人ワーカーズ・コレクティブちろりん村では、コロナ禍において、孤立感や不安感の高い母親の支援ニーズが増加している一方、対面イベントの中止などの影響で事業継続のための資金不足が課題となっていた。SAPジャパンは、寄付支援増に向けた広報ツールとして印刷物を作成した。
四街道市国際交流協会(YOCCA)では、四街道市を中心に外国人市民の日本語学習や生活サポート、語学、文化交流事業などの分野で活動しているが、運営メンバーのリソース不足が課題となっており、業務の効率化が急務となっていた。SAPジャパンは、同団体が事業を継続的に行えるよう、業務フロー設計(会員情報管理に関する課題管理と改善提案)を実施した。
特定非営利活動法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)では主な事業の一つとして、ミニコミ誌の電子図書館「ミニコミ図書館」を運営している。しかし欲しい資料情報の適切な検索、資料に関連する情報へのリンク、他のコンテンツへの誘導ができないなど、ウェブサイトと連動した資料データベースの機能に課題があった。SAPジャパンは、この図書館においてより効率的な資料の研究利用が可能となる業務フロー設計(データベースの課題整理と改善提案)を実施した。