ぴあ、基幹システムのデータベース環境をクラウドシステムに刷新

NO BUDGET

2021-12-16 06:00

 ぴあは、チケット販売や興行管理を行う基幹システムのデータベース環境を刷新し、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上で提供される「Oracle Exadata Cloud Service」を採用した。日本オラクルが発表した。新環境への移行は2023年1月を予定している。

 クラウド移行の技術検証(PoC)、OCIの導入・移行支援はインターネットイニシアティブ(IIJ)が行い、その他システムとOCIでの必要なシステム間接続には、同社の「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Oracle Cloud Infrastructure FastConnect」が採用されている。

 ぴあは、Oracle Exadata Cloud Serviceについて、オンプレミス同等の基盤性能、可用性、セキュリティを確保しつつ、アクセスの変動要素の大きなビジネスに対するリソースコントロールとスケーラビリティーを獲得できると評価した。

 同社は、日本初のコンピュータオンラインチケット販売システム「チケットぴあ」を用いて年間7500万枚を取り扱うチケッティング・ビジネスを展開している。このビジネスでは、システム基盤においてチケットの在庫管理、興行管理、検索情報管理、取引情報管理、精算管理などを行っている。

 このチケッティング・ビジネスを支えるシステムは、現在オンプレミスのOracle Database環境で稼動しているが、新たな環境構築においては、チケット発売時のアクセス集中などによるシステムへのアクセス量の変動に備えるため、アクセスピーク時の性能、より高度な可用性および安定性の実現可能なインフラ環境に加え、コストの最適化を重視した。

 事前のPoCの結果、OCI上で提供されるOracle Exadata Cloud Serviceは、ぴあが求める要件を満たしていることが確認された。同社では性能面に加え、「Oracle Real Application Clusters」による高い可用性、安定性およびOCIによる高度なセキュリティ機能も評価し、今回の導入に至った。

 日本オラクルのコンサルティング部門は、今回の導入プロジェクトの計画フェーズ向けにクラウド移行のフィジビリティースタディ、Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateでのデータ移行の検討支援、PoC支援を提供した。また、実行フェーズにおいても方式設計、技術ガイドおよびレビュー支援のサービスを提供した。

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