Microsoftは米国時間12月15日、「Windows 11」のプレビュー版として2021年最後となる「Build 22523」を、「Windows Insider」プログラムのDevチャネル向けに公開したと発表した。Microsoftは10月5日に同社の最新OSをリリースして以来、新機能の追加や、パフォーマンスの向上、刷新したインターフェースの安定性の向上を目的として継続的に同OSの更新を図ってきている。今回のビルドは「Arm64」アーキテクチャーのプロセッサーを搭載したPCにも対応し、数多くの新機能を提供するほか、不具合が修正されている。
今回導入された機能の中でまったく新しいものとしては、ALTキー+TABキーコマンドメニューのスナップグループのサポートや、「ファイルエクスプローラー」メニューでメディアサーバーを簡単に追加/削除する方法の導入、「『コントロールパネル』から『設定』アプリに設定項目を移動する継続的な取り組み」の一環としての変更が含まれている。
「Windows 10」の時代から続いている機能アップデートだが今回、任意のサードパーティーアプリをアンインストールするオプションとともに、Microsoft自身の「Windows Update」によってインストールされたプログラムをアンインストールするオプションが新たな設定インターフェースに移されている。
今回のビルドにはこれら新機能だけでなく、さまざまな部分で見つかっている不具合に対する修正も含まれている。
- 「タスクバー」:Arm64アーキテクチャーのプロセッサーを搭載したPCで「Windows Shell」が応答を停止する可能性があるという問題を修正。バッテリーアイコンのツールチップの精度の向上。アプリアイコンと「日付と時刻」パネルが重ならないように修正。
- ファイルエクスプローラー:「OneDrive」上のファイルを「F2」を用いてリネームしようとした場合、Enterキーの押下でキーボードフォーカスが失われるという問題の修正。
- 「Spotlightコレクション」:初期ロードの高速化。コンテキストメニューのエントリーに対するアイコンの追加。
- 入力:音声入力起動時の信頼性の向上。コントラストテーマの有効時にテキスト入力枠が正しく描画されない問題の修正。ペンメニューの処理中に引き起こされるランダムなクラッシュの低減。
- ウィジェット:ホバリング操作によってウィジェットボードをオープンした際に、リンクが正しくオープンされない問題の修正。
- 設定:設定ウィンドウを小さくした際に設定項目の右端が切れる問題の修正。コンボボックスをオープンする際や、「Bluetoothとデバイス」の「デバイスの追加」からBluetoothデバイスの追加を試みた際にクラッシュする問題を修正。設定の検索時におけるアクセシビリティー向上を目指した「Voice Access」機能の強化。
- その他:クラッシュやフリーズ、パフォーマンス上のその他の問題を低減するためのさまざまな不具合の修正。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。