PwCコンサルティングは、メタバースを活用したビジネス変革のコンサルティング支援サービスを提供開始した。
コンサルティングサービスのバリューチェーン全体におけるメタバース活用を推進し、従来のコンサルティングサービスをメタバース空間に再現するのではなく、伝統的なコンサルティングの在り方が抱える課題に対して、新しい解決策の方向性や付加価値あるモデルを提示するプログラムとして継続する。
PwC Japanグループでは、PwCあらた有限責任監査法人の新卒採用イベントをメタバース空間内で開催するなど、メタバース活用を開始しており、今後はPwCコンサルティングでも、コンサルタント人材の育成、社内ナレッジの蓄積・活用をはじめ、コンサルティングサービスのバリューチェーン全体におけるメタバース活用を推進ていくという。
今回発表したサービスの主な特徴は、「コア事業視点」「バリューチェーン視点」「メタバース業界全体の視点」の3つ。
コア事業視点では、経営戦略刷新や新規事業検討など、企業が経営上のコア事業において抱える課題を解決する手段としてメタバースに着目し、ソリューションを提案する。メタバースを活用した事業構想をはじめ、リアルでの物理的壁がなくなる中でのボーダーレス・海外事業構想や、メタ・メタバース(複数のメタバース同士をつなぐような、メタバースのメタバース)の到来を前提とした事業なども提案していく。
バリューチェーン視点では、バリューチェーンに目を向け、メタバース活用による付加価値や新たな体験価値創出の可能性を検証していく。従来主流だった、展示や広告の場といったバリューチェーンの最下流におけるメタバース活用だけでなく、事業活動の最上流から支援する。対応領域例としては、メタバースでの事業構想、企画業務・商品/サービス開発、顧客調査・アンケートに代替する調査メソッド構築などがある。
メタバース業界全体の視点としては、メタバース普及を阻む課題解決の視点で変革を支援するため、メタバース業界動向の調査、 規制対応、法対応、知的財産の取り扱いなどに取り組む。
PwCコンサルティングは、これらのコンサルティングサービスやクライアント企業との議論を仮想空間で行うことも想定しており、同社が所有するTechnology Laboratory内にメタバース環境を構築している。従来強みとしていたリアルな空間でのコンサルティングスキルと、社内でのメタバース活用から得られた知見をハイブリッドで提供していく。