次世代有機EL材料を開発、製造、販売するKyuluxは、人工知能(AI)契約管理システム「LegalForceキャビネ」を導入した。同システムを提供するLegalForceが発表した。
Kyuluxは、従来、契約書をPDF化し、クラウド上のフォルダに保存して共有していたが、検索性が非常に悪く、契約書を探すための時間と労力が負担になっていた。また紙の契約書と電子契約で締結した契約書が入り混じっており、管理が複雑になっていた。
LegalForceキャビネを導入することで、契約書をアップロードするだけで契約情報を読み取るため、手入力が不要となり契約書の管理がスムーズになった。また契約更新期限通知機能により、見落としや抜け漏れのダブルチェックが可能となった。
LegalForceキャビネは、自然言語処理技術と機械学習技術を活用することで、自動で契約データベースを作成し、締結済の契約書の管理を自動化する。契約書をアップロードするだけで、自動で文字起こし、契約情報(「タイトル」「契約締結日」「契約当事者名」「契約開始日、終了日」など)の抽出を実行し、検索可能なデータベースに組み上げる。これにより契約書の一元管理を実現すると同時に契約書作成に関するリスクを制御可能にする。
LegalForce社は、2017年に大手法律事務所出身の弁護士2名によって創業された。独自のAI技術と弁護士の法務知見を組み合わせ、企業法務の質の向上、効率化を実現するソフトウェアを開発、提供している。