ヤマハ発動機は、従業員エンゲージメントの実態把握・改善のため、クアルトリクスの従業員エクスペリエンス(EX)管理ソリューション「Qualtrics EmployeeXM」を採用した。クアルトリクスが発表した。
クアルトリクスのEX管理ソリューションは従業員体験調査・改善プラットフォーム。人事課題や組織心理学に精通した専門チームが開発した高度で柔軟なサーベイの作成が可能だ。収集された回答データはリアルタイムでダッシュボードに表示され、迅速な改善アクションの実施に貢献する。
ヤマハ発動機では1万人の従業員が勤務している。同社では経営理念の1つである「仕事をする自分に誇りがもてる企業風土の実現」に向け、従業員意識調査を実施してきたが、調査結果のフィードバックからアクションまでの仕組みづくりに課題があった。
同社では、実施したサーベイの結果を、ダッシュボードで関係各部門にタイムリーに公開し、また「30代前半の社員のエンゲージメントスコアの低さ」などの問題を特定した。その結果、調査後わずか3カ月後に「社長と社員との対話」などの施策が実施されるようになり、職位を問わず自由闊達な意見交換が実施されることで、エンゲージメントスコアの改善が実現したという。
クアルトリクスのEX管理ソリューションは、常時50人以上の労働者が所属する全事業場において、年1回の実施が義務付けられているストレスチェックにも利用可能だ。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からも、QRコードを利用したアクセスや回答が可能であるため、PCやメールアドレスを持っていない従業員の割合が多い企業でも、紙のアンケートに依存することなくストレスチェックの実施できる。
ヤマハ発動機では、2021年9月に全社を対象に実施されたストレスチェックでは、90%を超過する受検率を達成し、アクションワークフローを利用した個々の従業員へのフォローアップが可能となった。個人レポートや集団分析結果は、特定の権限を付与された人のみがアクセスできるダッシュボードに集計表示されるため、浮き彫りとなった問題に対し、迅速なアクションを取っていくことが可能になっている。