凸版印刷とsouco、物流DX分野の倉庫ソリューション開発で連携

NO BUDGET

2021-12-28 07:00

 凸版印刷とsoucoは、物流デジタルトランスフォーメーション(DX)分野における倉庫ソリューション開発での協業に向けて、2021年12月に資本業務提携契約を締結した。両社は2023年度までに、物流DX分野における事業創出を目指す。

 soucoは、物流とITのスタートアップ企業として、ユニットロード化された荷物を全国一律料金で保管する保管サービスのほか、大口利用顧客向けの個別のマッチングサービスを手掛ける。6月時点での倉庫提供アカウントと倉庫利用(荷主企業)アカウントの合計数は、2000社以上だという。

 凸版印刷は2021年6月、デジタルピッキングシステムの国内最大手だというアイオイ・システムを子会社化し、両社の持つ商品や技術、ノウハウを組み合わせて物流DX分野における運用支援サービス開発を推進している。

 今回の提携により、凸版印刷とアイオイ・システムが保有する物流倉庫の運用支援システムと、soucoが持つ倉庫の遊休スペース活用サービスを融合し、物流倉庫の構築・運用を支援するビジネスなどを検討する。

 具体的には、物流スキームやビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)業務、顧客ニーズに合った物流サービスなどを考えている。

 物流スキームでは、一時的かつ小ロットの保管を目的とした利用者が多く、荷姿ごとの単純保管と入出庫がメインのサービス「souco」とアイオイ・システムが保有するデジタルピッキングシステムを融合させたピッキング/仕分け工程の効率化ソリューションを想定している。

 BPOでは、soucoの倉庫ネットワークを活用し、倉庫利用者に提供するピッキング・仕分け、梱包配送などを含めたオペレーション業務を行うための企画立案やサービスメニューの開発を考える。

 物流サービスでは、RFIDを活用したトレーサビリティーシステムをはじめとする「物流サービスの標準化・最適化」に向けたソリューションを企画立案する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]