クアルコムとマイクロソフト、次世代ARグラス向けチップ開発で提携

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 高森郁哉 (ガリレオ)

2022-01-05 11:34

 Microsoftは、自社の拡張現実(AR)ヘッドセット「HoloLens 2」ですでにQualcommのチップを採用しているが、将来発売するARグラスにもQualcomm製チップを搭載する計画だ。QualcommとMicrosoftはテクノロジー見本市「CES 2022」で米国時間1月4日、将来のARグラス用の新たなカスタムチップに向けた提携を発表した。このカスタムチップを搭載する製品で、Microsoftの複合現実(MR)ソフトウェアとQualcommによるスマートフォンベースのARプラットフォームの融合を目指す。

HoloLens 2
HoloLens 2
提供:Scott Stein/CNET

 Microsoftはすでに、クロスデバイスのMRエコシステムである「Microsoft Mesh」と「Windows Mixed Reality」プラットフォームを展開しており、2022年は「Microsoft Teams」に仮想現実(VR)とARを組み合わせる予定だ。一方のQualcommは、スマートフォン向けARのソフトウェア開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces XR Developer Platform」に取り組んでおり、これにより次世代のARグラスと「Android」搭載スマートフォンが連携できるようにする計画だ。

Snapdragon Spaces
提供:Qualcomm

 Qualcommのプレスリリースによると、この提携により両社は「電力効率が高い次世代の軽量ARグラスによるリッチで没入感の高い体験を可能にするカスタムARチップを開発し、Microsoft MeshやSnapdragon Spaces XR Developer Platformなどのソフトウェアを融合させる」計画だという。

 Microsoftはすでに、将来のより小型な眼鏡型デバイスへの足がかりとして、HoloLens 2を屋外の状況で使いやすくする方法を模索してきた。2021年には、スマートグラス上でゲームがどのように動作すべきかを探求する実験的な取り組みのため、Nianticと提携することを明らかにした。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]