IT企業の年頭所感

技術と技(わざ)を未来のために--CTC・柘植社長

ZDNET Japan Staff

2022-01-07 07:00

 2022年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。

伊藤忠テクノソリューションズ 代表取締役社長 柘植一郎氏

 2021年、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は社会的な責任を果たして企業としてさらに成長するために「ITを通じた社会課題の解決」「明日を支える人材の創出」「責任ある企業活動の実行」の3つの課題を柱として、マテリアリティー(重要課題)を特定し直しました。また、企業理念と新しいマテリアリティーを前提に、2021~2023年度を計画期間とする3カ年中期経営計画「Beyond the Horizons~その先の未来へ~」を策定し、CTCグループ全体のさらなる成長を図ってきました。

 2022年、CTCのさまざまな取り組みの中でも中心となるのは引き続き「DC5」、すなわち「デジタルトランスフォーメーション(DX)」「クラウド(Cloud)」「第5世代移動体通信システム(5G)」です。DXについては、利用者の視点に立ったITサービスを追求することが重要で、実質としてはこれから成熟してくる分野でしょう。

 クラウドは、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドなどが普及してきており、CTCが強みとするシステム間の連携といった技術が一層重要な位置を占めてきています。また、既に第6世代移動体通信システム(6G)の話も出てきていますが、ローカル5G(私設型5G)やIoT、デジタルツインでの活用を筆頭に5Gはますます進化していくでしょう。

 CTCは、DX支援や共創ビジネスの拡大を主軸とした「Accelerate」、5Gやクラウドビジネスの拡大を目指した「Expand」、人材育成や経営基盤の変革を意図した「Upgrade」という中期経営計画の基本方針のもとでさらなる持続的な成長に臨みます。

 新型コロナウイルス感染症について引き続き警戒しなければならない状況の中、社会はさまざまな困難に直面しています。気候変動や社会的格差の拡大、国内での少子高齢化、デジタルデバイドなどです。プラス面でもマイナス面でもITが及ぼす影響は大きく、IT企業として世界や社会を俯瞰(ふかん)する姿勢が改めて求められていると感じています。CTCグループも社会に貢献する意識を堅持し社業に取り組んでいきます。

 CTCは4月に創立50周年を迎えます。50年間支えて下さった皆さまに感謝しつつCTCの誇りを再認識して、技術と技(わざ)で社会とともに成長する明るい未来を描く。そのような年にしていきます。

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