2022年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
F5ネットワークスジャパン 代表執行役員社長 権田裕一氏
F5 Networks設立から四半世紀。これまでの進化を呼称にも反映すべく、「F5Networks」から「F5」に変更します。2022年は、F5の25年の進化の節目であり、新しい時代へ向けた転換点の年になると考えていります。F5は25年前に負荷分散の企業として誕生しましたが、現在はサイバー攻撃からお客さまのアプリケーションを守り、快適で安全なデジタル体験を実現させるサービスを提供しています。このように幅広くサービスを提供する中で、「Networks」という言葉では自社の技術群を的確に表現できていなかったため、社名変更いたします(※現時点で日本法人の社名変更はなし)。
2022年は、「エッジコンピューティング」「加速する金融業界のデジタル化」「5G」「Eコマースの進化とセキュリティ」「DevOpsのトレンド」の5つのテーマが重要な鍵を握ると考えています。
エッジコンピューティングとエッジクラウドは、世界中のデバイスからのデータを処理・加工・配信する手段を変革しつつあります。企業に多くのメリットをもたらす一方で、攻撃対象が拡大することでリスクも増大します。金融業界ではオープンバンキングや暗号通貨、人工知能(AI)・機械学習(ML)が注目されるでしょう。5Gでは通信事業者各社が運用効率の向上を目指す見通しです。Eコマースの進化とセキュリティでは、世界的に「後払い決済(BNPL)」の利用が急増する一方新しいリスクも顕在化します。DevOpsのトレンドは、Gartnerによると、2023年までに40%の組織がDevOpsの一環としてカオスエンジニアリングの手法を導入し、想定外のダウンタイムを20%削減すると予測されています。
F5は引き続き、世界中のお客さまの生活の向上に貢献するパートナとして、進化を続けてまいります。