パロアルトネットワークスは、JX金属がパロアルトネットワークスの製品とサービスでゼロトラスト型のセキュリティ対策システムを構築していると発表した。JX金属はシステを設計とテスト中で、2022年中に本稼働を開始する予定としている。
JX金属が構築中のセキュリティ対策システムは、パロアルトネットワークスのクラウド提供型セキュリティサービス「Prisma Access」と、統合型脅威検知・対応製品「Cortex XDR」をベースにしている。これを、国内外約50社のグループ全体の統合セキュリティプラットフォームに位置付けるという
同社グループは、個別にITインフラを構築して運用してきたといい、コロナ禍でのテレワーク対応やネットワークのセキュリティ状態の可視化、ガバナンスの強化などを目的として、今回はグループ全体でITインフラを共通化し再構築する。ここでのセキュリティ対策方針をゼロトラストにして、IT環境を利用するユーザーやアクセスしてくる環境、利用中などの状況を常にチェックし、IT環境の侵入する脅威を迅速に検知して対処できるようにする。
導入イメージ
新しいセキュリティ対策システムでは、まずPrisma Accessを約4000人の従業員が利用するITインフラに導入し、インターネットや拠点間通信、テレワーク環境でのセキュリティを強化する。その後はグループ内にPrisma Accessを段階的に展開する。同時に従業員の業務端末にもCortex XDRを導入していくことにしている。
JX金属の技術本部 情報システム部は、今回の報道発表に、「個別最適から全体最適へとの舵をとり、ゼロトラストを推進することで、当社のお客さまを含む全てのステークホルダーに対して安全性・信頼性をアピールできるようになると考えている」とコメントしている。