Microsoftは、コラボレーションツール「Microsoft Teams」と従業員体験サービス「Microsoft Viva」に、フロントラインワーカー向けのさらなる新機能を追加している。同社は米国時間1月12日、小売り、ヘルスケア、製造などの業界で顧客と直接関わる労働者向けの新機能の計画を発表するとともに、最新の「Work Trend Index」レポートの中で、フロントラインワーカーに関する新たなデータを公開した。
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Microsoftによると、約20億人のフロントラインワーカーが世界の労働人口の80%を占めている。また、フロントラインワーカーのTeamsの利用は、コロナ禍が始まって以降の2020年3月~2021年11月に400%増加したという。
Microsoftはフロントラインワーカーの働き方を改善するため、TeamsとVivaのアップデートを進めている。
Teamsでオンライン予約を1カ所で確認できる包括的なビューを利用できるようになった。待ち時間や順番待ちのリアルタイムの最新情報などのオンライン予約の状況を確認できる。また、「Microsoft Vivaラーニング」で、フロントラインワーカーはTeamsから直接学習コンテンツにアクセスできるようになっており、企業は最新の学習管理システム(LMS)との連携を活用できる。「SAP SuccessFactors」「Cornerstone OnDemand」「Saba Cloud」などのパートナーソリューションとVivaラーニングのさらなる連携が進められている。Zebra Technologies傘下のReflexis Systemsが開発しているソリューションとの連携も強化されている。Microsoftは今回、Teamsと「Reflexis Workforce Scheduler」を連携できるTeams向けの「Reflexis Shifts」コネクターの一般提供を発表している。また、広範なZebraのモバイルデバイスでTeamsのトランシーバーアプリ「Walkie Talkie」の一般提供が開始されている。
さらにMicrosoftは12日、小売業界向けクラウド「Cloud for Retail」を2月1日から一般提供すると発表した。Cloud for Retailは、Microsoftの業界別クラウドの1つで、テンプレート、プログラミングインターフェース、人工知能(AI)機能などが含まれている。
Microsoftは2021年1月、「Microsoft Cloud for Retail」のプレビュー版をリリースした。ヘルスケア業界向けの「Microsoft Cloud for Healthcare」に続くバーティカルクラウド製品で、「エンドツーエンドのカスタマージャーニー」を提供する。「Azure」「Microsoft 365」「Dynamics 365」「Power Platform」を活用するほか、小売業者向けに「Microsoft Advertising」のサービスと機能が追加されている。Microsoft Cloud for Healthcareと同様に、共通のデータモデルを通じて異なるデータソースを統合できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。