リモート接続ソリューションを提供するTeamViewerは、産業用拡張現実(AR)ソリューションの最新バージョンである「TeamViewer Frontline 4.0」をリリースした。同バージョンは、新たに2Dおよび3DによるARワークフローの作成を可能にする機能を兼ね備えている。
TeamViewer Frontlineはリアルタイム情報やあらかじめ定義されたワークフローをウェアラブル端末やスマートフォンを通じて直接視界に表示させることができるエンタープライズARプラットフォームソリューション。オーダーピッキング、組み立て、品質保証、保守・点検、トレーニング、リモートアシスタンスなど、すぐに導入可能なソリューションを備えており、各企業の個別のニーズに合わせて高度にカスタマイズすることが可能だ。
同製品はノーコードとローコードの両アプローチも提供しており、ワークフローの作成にはARの専門知識やコーディングの知識が必要ない。そのため非ITワーカーが日々の業務でソフトウェアを生産的に使用し、プロセスにすぐに価値を付加することができる。
最新バージョンでは、同社が2020年5月に買収したViscopicのインタラクティブ3Dホログラムを利用し、顧客企業のデジタル変革のシナリオに応じて、シンプルなARアノテーションから2D、3Dオーバーレイ、高度な複合現実(MR)機能まで、あらゆる機能を活用することを可能にした。
さらに光学式文字認識(OCR)機能とARマーカー(「iOS」クライアントのみ)も新たに利用でき、スマートフォン用のネイティブアプリを作成することも可能となった。