伊予銀行、AI活用の与信管理サービス採用--情報収集にかかる時間を短縮

NO BUDGET

2022-01-26 14:16

 伊予銀行は融資判断時の情報収集ツールとして、人工知能(AI)を活用した与信管理クラウドサービス「アラームボックス」を採用した。同サービスを提供するアラームボックスが発表した。

 同サービスは企業や自治体のウェブサイト、SNSや口コミサイトといったインターネット上に存在する定性情報を効率的に収集し、財務情報などの定量情報と合わせて融資判断の際に活用する。スマートフォンやPCから取引先を登録しておくだけで、取引先のリスクや状況変化を自動で通知する。

 伊予銀行では今回の採用で、定性情報の収集にかかる時間の大幅な短縮につながったほか、愛媛県外の営業店において、地域ごとの内情を踏まえたタイムリーな融資判断が可能となったという。

 アラームボックスでは、各営業店から調査依頼があった企業を本店の審査部が集約して登録する。これにより、登録企業に関連するSNSやホームページなどのネット情報、提携調査会社の情報、独自情報など、さまざまな定性情報がタイムリーに取得できる。また、概要や信用リスクの度合いが一見して分かるため、スムーズな融資判断が可能となり、取引先に対する継続的な与信の見直しが実施できるようになった。

 同行では、これまで属人的な手法やタイミングで実施してきた定性情報収集作業を自動化できるようになった。決算書など定量的な情報では融資判断が難しい企業に対しても、融資を検討することが可能となり、県内に比べてネットワークが少ない愛媛県外の情報も適切に収集できるようになったという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    ITSMの手法を組織全体に拡張、エンタープライズサービス管理(ESM)がもたらすメリット

  5. クラウド基盤

    信頼性と生産性を両立するアプリ環境の構築とは--先進的なIT戦略に取り組むためのガイドブック

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]