横浜市、予算・財務情報管理システム構築へ--ローコードプラットフォームを活用

NO BUDGET

2022-02-01 08:48

 日立製作所(日立)はServiceNow Japanの協力のもと、横浜市の予算・財務情報管理システムの構築を開始すると発表した。同システムは、データを活用した行政経営を支える新たな基盤として、2023年の夏以降に段階的に稼働し、2024年3月に全面稼働する予定。

 横浜市では、予算の編成や財務諸表の作成において、必要な情報のデータ化と連携が十分に行われておらず、重複入力の解消などによる事務作業の効率化や、行政経営に必要なデータの可視化などにおいて課題が生じていたという。

 今回の刷新に当たり日立は、従来個別のシステムやファイル、メールの授受によって実施してきた、事業計画・予算編成から期中の執行管理、決算・事業評価という財務事務のプロセスをデジタル化し、業務の効率化とデータの一元化を推進する。さらに、各部門が管理する資産情報などの財政データを集約するほか、タイムリーに集計・分析、ダッシュボードなどで可視化する機能を構築し、行政経営における意思決定を支援する。

 なお、将来の行政経営の環境変化に備えて予算の編成過程の柔軟な変更を可能とするとともに、多様な事業評価項目の追加・変更に対応するため、ServiceNowのローコードプラットフォームを採用。ローコードプラットフォームでは、ドラッグ&ドロップによるグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)操作を中心として、プログラミング言語の知識に依存することなくアプリケーションの作成を行うことができる。日立は財政事務の刷新をはじめ、データ分析に基づいた意思決定・行政経営の判断を行うEBPM(Evidence-Based Policy Making)の実現といった新たな取り組みに向けて、システムの構築を進める。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]