PCとデジタル機器関連製品を展開するエレコムは、ウイングアーク1stのビジネスインテリジェンス(BI)ダッシュボード「MotionBoard」を導入し、営業活動フェーズを可視化するダッシュボードを構築した。ウイングアーク1stが発表した。
エレコムでは、レポートをワンクリックで表示できるようになり、80人の営業担当者がそれぞれ週20分かけていた作業が不要になった。結果として、営業全体では月100時間以上のレポート作成の工数を削減している。現在30人近くの営業マネジャーが指標や進ちょく状況を同一画面で確認し、分析に活用している。
導入では、ツールの検討開始から9カ月、キックオフから3カ月という短期スケジュールでダッシュボードの実装を完了した。現在は営業支援システム(SFA)ツールとMotionBoardを連携し、クロージングオペレーションと活動重要業績評価指標(KPI)という2つのダッシュボードを運用している。
クロージングオペレーション画面(サンプルデータを使用)
活動KPIダッシュボード画面(サンプルデータを使用)
年間2000以上の新製品開発に取り組むエレコムの法人営業部門では、以前からSFAツール、マーケティングオートメーション(MA)ツール、名刺管理ツールなど、さまざまなシステムの導入が進められていた。一方、各サービスのデータを一元的に把握できず、複数のレポートを手動で集計・統合するには工数と労力がかかっていた。
そこで各システムのデータを統合・可視化し、素早く運用できる新たなツールを検討した結果、MotionBoardを導入することとした。さらに、テンプレート導入からデータプレパレーションまでを支援するソリューション「Data Empowerment Solution」(DES)を活用することとした。これにより、リードジェネレーションからナーチャリング、商談、受注までの一連の営業活動フェーズを、MotionBoardにデータを集約して一元的に可視化できるようになった。
クロージングオペレーションのダッシュボードでは、売上実績から数字の着地見込み、目標までの差分を一目で把握できるようになり、受注プロセスの改善に寄与している。また活動KPIダッシュボードにより、活動件数、案件保有数、商談件数といった受注前の行動を可視化し、活動が売り上げにつながる動向を定点的にチェックできる体制を構築できるようになった。