Googleは米国時間2月3日、個人が職場で使用できる同社の生産性スイートの無償版である「Workspace Essentials Starter」をリリースしたと発表した。これは、同社の生産性ツールを日々の生活の中で個人的に使用しており、職場のレガシーなテクノロジーを使わずに済ませたいと考えている膨大な数のコンシューマーに向けた製品だ。
提供:Google
Essentials Starterでは、「Docs」や「Sheets」「Slides」「Drive」「Meet」といったGoogleの人気ツールを利用できるが、「Gmail」アカウントへのアクセスは含まれていない。ユーザーはその代わり、会社から与えられている電子メールアドレスを用いてサインアップする。こうしたアカウントがいったん確認されれば、ユーザーはすぐにEssentials Starterを使用し、コラボレーションに向けて他の人々を招待できるようになる。
またユーザーは、ファイル形式を変換することなく、既存のツールを用いて作業できる。「Microsoft Office」ドキュメントやPDFを含む100種以上のファイルの保存や共有、編集が可能となっている。さらにEssentials Starterはファイルの暗号化やセキュアなアクセスを提供する。
「Google Workspace」のマーケティング担当バイスプレジデントであるKelly Waldher氏は米ZDNetに対して、「従業員が大局的な観点から、自らどう働きたいのかや、誰のために働きたいのかという決定を下す時期に(この新製品を)投入する」と述べ、「われわれは、この新製品を提供することで、従業員らが自らにとって最適な意思決定を下せるよう支援し続ける」と続けた。
さらに、これは「モダンなコラボレーションツールセットを採用し、現在のハイブリッドな作業環境を念頭に置いて開発されていないレガシーなテクノロジースタックを使い続ける必要がない」ことを意味していると同氏は続けた。
Google Workspaceは大半のデジタルコミュニケーション/コラボレーションツールと同様、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって拡大してきたリモートワークやハイブリッドワークというトレンドの恩恵を受けている。Waldher氏は、ビデオ会議ツールの「Google Meet」が過去2年間で特に大きく伸びてきていると付け加えた。
このパンデミックによってビデオ会議ツールに対する関心が高まったことを受け、GoogleはMeetに対して多大な投資を実施した。また同社は、生産性向上ツールのラインアップを全面的に刷新し、2020年10月には「G Suite」として知られていたツール群をWorkspaceという名称にリブランディングした。
2月1日に開催された第4四半期決算(10~12月期)発表後の電話会議において、GoogleはWorkspaceの売上高の成長について、シート数と1シートあたりの平均売上高の双方が堅調に伸びたことによるものだと説明した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。