NVIDIA、サイバー攻撃によるデータ侵害を報告

Antonio Ruiz Camacho (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 高森郁哉 (ガリレオ)

2022-03-02 12:47

 米国のチップメーカーNVIDIAは米国時間3月1日、サイバー攻撃を受けたことにより、従業員の認証情報や社内の情報が一部流出したことを明らかにした。現在の情勢を鑑み、今回の攻撃がロシアによるウクライナ侵攻とは無関係とみていることを表明すべきだと判断したという。

NVIDIAのチップ
提供:NVIDIA

 NVIDIAの広報担当者は、「当社は、NVIDIAの環境にランサムウェアが展開された証拠も、この件がロシアとウクライナの武力衝突に関係するという証拠も確認していない」と述べた。

 NVIDIAは、ITリソースに影響を及ぼすサイバー攻撃を2月23日に検知したと述べた。それからほどなく、ネットワークを一層堅牢にして、「サイバーセキュリティ事件対応の専門家を専従させ、法執行機関に通報した」という。攻撃の範囲についてはそれ以上の詳細を明かさなかったが、同社のチームがこれまでにオンラインに流出した情報を分析中だとした。

 サイバー関連の事件は、2021年に急増して過去最多となっている。米個人情報窃盗リソースセンター(Identity Theft Resource Center:ITRC)のレポートによると、2021年に米国で報告されたデータ侵害の件数は前年比で68%も増加し、過去最高だった。そうした攻撃の中でも、IT企業が標的にされるケースが多くなっている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]