クラウド人事労務ソフト「SmartHR」が、従業員情報にもとづくアプリケーションのプロビジョニング自動化を実現するため、Oktaの7300以上の事前連携アプリテンプレート群「Okta Integration Network」(OIN)とのSystem for Cross-domain Identity Management(SCIM)連携に対応した。Okta Japanが発表した。
今回の対応により、アイデンティティー管理・認証基盤プラットフォーム「Okta Identity Cloud」を使用するSmartHRのユーザーは、SmartHRの従業員情報に基づいてアプリケーションのプロビジョニング自動化を実現できる。従業員の人事情報に基づいて、従業員が必要なアプリケーションを自動的に割り当てたり、従業員退職の際には人事部門がSmartHRの情報を変更すれば、IT部門に依頼しなくても自動的に下流にある全てのアプリケーションのアカウントを解除できたりする。
人事システム主導によるプロビジョニング
ここでいうプロビジョニングとは、従業員や社外ユーザーの入社、異動、退職などにともなうユーザーアイデンティティーのライフサイクル管理の一部をなす概念で、業務などで利用するアプリケーションに対するアクセス権の作成、更新、削除が含まれる。プロビジョニングおよびライフサイクル管理の自動化を導入すれば、IT管理者の貴重な時間を節約し、本来なくてもよい不満やセキュリティリスクを軽減できる。
SCIMは複数のクラウドサービスやシステム間でアイデンティティー情報のやり取りを自動化するための標準規格。
Okta Japanでは、今回のSmartHRの対応により、ユーザーアカウントのライフサイクル管理プロセスにおけるセキュリティとユーザーエクスペリエンスが格段に向上すると同時に、CIM連携による自動化のメリットの理解がさらに深まり、OIN登録アプリケーションのSCIM連携が増えていくと期待している。