塩野義製薬、データ駆動型イノベーションに向けて「Cloudera Data Platform」稼働

NO BUDGET

2022-03-29 13:10

 塩野義製薬は、ハイブリッドデータクラウドプラットフォーム「Cloudera Data Platform」(CDP)の利用を開始した。Clouderaが発表した。

 CDPでは、各基幹システム領域で管理しているソースデータを、メタデータリネージとして集約管理することで、どこに何のデータがあるかや加工履歴などのデータの概略を把握できるようにする。

 また、ビッグデータの特性である4つのV(Volume:量、Variety:多様性、Velocity:スピード、Veracity:正確性)に対応しており、ニーズドリブンかつルールに則してデータを蓄積できる。これにより、解析担当者へのデータへのアクセシビリティーを向上させ、仮説検証サイクルを加速させられる。

 さらにIn-Database機能により、CDP内でデータ抽出と一次加工することで、解析と思考のサイクル高速化が可能となる。

 塩野義製薬は、同プラットフォームをデータエンジニアの基幹システムとして、コンプライアンスを順守しながら効率的なデータ管理に取り組む。また、データサイエンティストと業務担当者がニーズに基づき自社の研究、開発、市販後のバリューチェーンを横断したデータ活用の推進とデータ駆動型のイノベーションを目指す。

 同社はデータ駆動型イノベーションの実現には、社内におけるデータリテラシーの向上・強化、さらにはデータエンジニアやデータサイエンティストの育成・活躍にもつながる、安全に整理・管理された統合データベースが必須であると考えていた。

 それらを可能にするシステムの要件として、構造化データや非構造化データといった社内外にある多種多様なデータを、プライバシー保護などのコンプライアンスを順守しながら、ニーズに基づき集約・分析できることや、大容量データを高速に分散処理し、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールや解析システムとシームレスに接続できるなど、他システムと連携しやすいことなどが挙げられていた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]