スポーツクラブ大手のルネサンスは、ノーコードでモバイルアプリを作成するツール「Platio」を導入。現場で作成した「落とし物管理アプリ」を全国103店舗で運用し、管理業務を効率化した。ツールを提供するアステリアが4月5日に発表した。
問い合わせのあった落とし物をアプリで検索する様子
ルネサンスが運営するスポーツクラブで連日約20件発生する落とし物管理業務では、落とし物をスタッフが紙の台帳に記録し、問い合わせ時には棚にある該当物を目視で探していた。このやり方では、「記入時や該当物を探す時に手作業や移動が多く発生する」「台帳に記載する落とし物の特徴に個人差が出てしまう」といった問題で非効率な業務フローに陥っていた。
そこで同社は、低コストかつ短期間で現場のニーズに合わせたアプリを簡単に作成できるPlatioの導入を決定した。プログラミングなどの経験がないビジネスリレーション部の担当者が、独自の落とし物管理アプリを3日で作成し、全国店舗での運用を開始した。
落とし物管理アプリの概要
同アプリの導入で、紙の台帳を使った落とし物管理業務を全廃。全国の店舗で入力や管理に関わる作業時間が月間で最大550時間削減された。ルネサンスでは今後、施設管理や日々の館内点検業務にもPlatioを活用する予定で、現場のデジタル変革(DX)を通じてさらなる業務効率化と顧客サービスの向上を図る方針だ。