コニカミノルタとソフトバンクは4月7日、人工知能(AI)およびモノのインターネット(IoT)の技術を活用した映像/画像解析の領域で戦略的協業に合意したと発表した。両社の技術基盤の相互接続による多様な事業を展開するという。
この協業では、コニカミノルタの画像IoTプラットフォーム「FORXAI」とソフトバンクのAI映像解析プラットフォーム「STAION」を2022年度上期から相互接続し、両社の技術基盤それぞれに対応するAIモデルや各種デバイスを目的などに応じて柔軟に組み合わせ、利用できるようにする。
具体的には、ソフトバンクがAI映像解析機器の開発を進めており、コニカミノルタの高速・高精度AI処理技術群「FORXAI Imaging AI」を実装する。これにより高速・高精度AI映像解析機器の利用、コニカミノルタのデータ入出力・処理デバイス群「FORXAI Edge Device」をSTAIONやAI映像解析機器に接続して利用できる。
戦略的協業による取り組みのイメージ
両社は、この仕組みをまずデジタル防災やスマートシティーの分野で展開する。カメラやセンサーを活用した河川の監視や災害時避難所の混雑状況の可視化といった防災ソリューションを実現し、2022年度中に自治体などへの提供を目指す。さらには物流、製造、建設、介護、医療、小売などの領域に向けたソリューションの開発と提供にも取り組む。