機械部品メーカーのTHKは、製品情報の一元管理、開発工程の業務デジタル化に向け、業務のデジタル化を支援するクラウドサービス「SmartDB」を導入し、5月から本格利用を開始する。ドリーム・アーツが4月26日に発表した。
SmartDBは、個別の現場業務から全社横断の業務までローコード/ノーコードで開発可能なプラットフォーム。ワークフローとウェブデータベースを中心に多彩な機能を持ち、外部とのシステム連携、細かな権限管理、高いセキュリティ要件に対応する。
SmartDBでの業務利用イメージ
THKが提供する製品の数は数百万件に上る。これに関連し、ビジネスの拡大や製品数の増加に伴い、各部門が独自に創意工夫を重ねてきた従来型の管理手法の上に、さらに部門横断的な共通思想をバックグラウンドとした施策実行の必要性が増した。
同社が新しい基盤を選定するに当たり重視したポイントは、開発の柔軟性や設定項目の自由度だった。各部門の業務に必要な製品情報の管理項目が多岐に渡っており、新システムでのデジタル化に当たっては各現場のニーズに対応できる必要があった。
SmartDBについて同社は、標準機能での業務カバー範囲が広く現場ニーズに応えられる安心感があったという。また、検討期間中にドリーム・アーツが作成したプロトタイプを見て利用イメージをつかめたことが、新システムを決定する上での判断材料になったという。さらに、柔軟でありながら厳密な権限管理により適切かつスピーディーな情報共有が可能で、部門を横断して連携する業務にも適用できることが採用の大きなポイントになった。