テクノロジー関係の仕事に就いている人(あるいは就きたいと思っている人)にとって、市場は好調だ。求職者や転職を検討中の人は有利な立場にいる。パンデミックによってリモートワークが主流になった。また、テクノロジーのスキルと経験を持つ人に力が移っていく流れが強まった。
今では働く人の多くが、対面で仕事をするか、ハイブリッドスケジュールで働くか、100%バーチャルワークをするかを選択できる。さらなるスキルや資格を持って臨めば、自分の期待と経験に合致した職を追求する機運を高められる。
ここでは、社会人になったばかりの人、キャリアのまっただ中にいる人、転職をしようとしている人へのアドバイスを紹介する。読み進めて、テクノロジー中心のキャリアの発展に役立つ可能性がある資格やスキルについて知ってほしい。
先に書いておくが、資格やスキルアップがそうであるように、ソフトスキルと一般的なテクノロジーの専門化も有効だ。
「CompTIA A+」資格
情報技術(IT)のセキュリティとサポートは、どんな組織にも必要だ。米ZDNetに寄稿するCharlie Osborne氏が先頃指摘したように、デジタルデータ侵害のニュースが報じられない週はないように思える。テクノロジー業界での経験がまだ少ない人や、エントリーレベルのヘルプデスク、システムサポート、システム管理者への転職に関心のある人は、CompTIA A+資格を取得するといいかもしれない。これは、以下の重要なITスキルの習熟度や知識を証明する資格だ。
- リモートワーカーをサポートできるハードウェアコンポーネントの特定と接続
- ネットワークに接続されたデバイスのセキュリティ脆弱性の特定
- 「Windows」「Mac」「Chrome OS」「Android」「Linux」など、多くの人が頻繁に使用するOSのインストール、設定、トラブルシューティング
- ノートPC、モバイルデバイス、アプリケーションのエンドユーザー向けの設定
「AWS Certified DevOps Engineer - Professional」
あらゆるビジネスセクターの企業が、クラウドコンピューティングにAmazon Web Services(AWS)を利用している。こうした企業には、Airbnb、Coursera、Johnson & Johnson、サムスン、Unileverなどがある。AWSのインフラストラクチャーやアプリの運用と管理の経験が2年以上あるなら、AWS Certified DevOps Engineer - Professional認定の取得を検討してみよう。
この認定は、AWSベースのインフラストラクチャー/アプリケーションのテストと展開を自動化する方法を理解していることを証明するものだ。AWSは他にもさまざまな関連資格を提供しており、それらもキャリアアップに役立つだろう。
「Artificial Intelligence Engineer」資格
Artificial Intelligence Board of America(ARTIBA)によると、Artificial Intelligence Engineer資格は、AI分野で働きたい人にとっての業界標準とみなされているという。
なぜなら、AI技術はあらゆる業界において価値があるからだ。教育者も経営者もAIの価値を認識している。一部の企業や大学は、AI教育を拡大するイニシアチブをサポートしている。ARTIBAは、準学士、学士、修士の学位を持つ人を対象に、3種類の資格を提供する。この資格は、機械学習、自然言語処理、コグニティブコンピューティングなどの分野の知識を証明するものだ。
ソフトスキルも不可欠なテクノロジースキル
採用マネージャーにとって、教育、経験、仕事に関連するスキルは重要だ。しかし、感情的知性、共感力、倫理、誠実さ、時間管理、コミュニケーション、チームワークも重要である。