NTTコミュニケーションズ (NTT Com)と日本航空(JAL)のイノベーション組織「JAL InnovationLab」は、NTT Comのソリューション「Beamo(ビーモ)」を航空関連業務で活用する実証を実施した。
JAL Innovation Labは、社内外の知見を生かして新たな付加価値やビジネスを創出する、オープンイノベーションの活動拠点。NTT Comとオープンイノベーションによる価値創出活動「ラボ・アライアンス」に取り組んでおり、その一環として先端技術を航空関連業務に適用する実証を進めている。
同実証では、飛行機内をストリートビュー化できるBeamoを用いて客室乗務員用教材を短期間で作成し、一部の客室乗務員教育で試験的に活用した。Beamoでは、市販の360度カメラとスマートフォンにより、簡単に3D画像をデジタルアーカイブできるという(図1)。同ソリューションでは、撮影した映像データをクラウドにアップロードするだけで機内をストリートビュー化する。
※クリックすると拡大画像が見られます
また、乗務中に利用する備品など機内で留意すべき箇所に空間タグを埋め込み、タグを押すと説明が表示される。両者は、客室乗務員が飛行機内の動線や設備情報などの情報を事前に習得できる教材にしたという。
※クリックすると拡大画像が見られます
同実証参加者の84%が「とても使いやすい」または「使いやすい」と回答し、「自分の見たいものを見たい方向で見ることができ、分かりやすい」「久しぶりに乗務する場合、重要な機材を乗務前に3Dで再確認できることはとても良い」といったフィードバックを得たという。