キリンホールディングス(キリンHD)は、タレントマネジメントシステム「COMPANY Talent Management」を採用し、併せて利用中の統合人事システム「COMPANY」シリーズを最新バージョンに移行した。製品を開発するWorks Human Intelligence(WHI)が6月7日に発表した。
キリンHDは、2024年度を最終年度とする中期経営計画における人材戦略で「人財データを活用した戦略的な人財マネジメント実行による新たな価値創造への寄与」を推進している。その中で、人材に関する情報が複数のシステム内外に点在している、事業所・部門ごとで統一性がないといった課題を抱えていた。このような課題を解決するため、人材情報を閲覧するための共通基盤や効果的なデータ活用を目的に、タレントマネジメントシステムの検討を開始した。
また、キリングループでは2003年から人事、給与、勤怠管理、申請ワークフローの各領域でCOMPANYを導入しており、人事システム全体の最適な在り方を検討する中で、最新バージョンへの移行とクラウド化を決定した。「さまざまな業務の利用シーンに合わせて柔軟に対応することができる標準機能の豊富さ」や「法改正等の変化にも追加コストなしで実現できる点」、さらに「人事担当者がノーコードでシステム設定を変更できる」ということが評価された。
また、タレントマネジメントシステムにおいては、COMPANYとのシームレスな連係を念頭に置き、キリングループの人材管理における「As-Is(現在の姿)」と「To-Be(ありたい姿)」を洗い出した結果、同シリーズのCOMPANY Talent Managementの採用が決定した。
同製品の導入により、これまで蓄積した従業員のキャリア志向や目標達成状況、保有するスキル、面談履歴、育成プランなどの人材情報をCOMPANY上で一元的に管理、可視化が可能となった。マネジメント層が従業員一人一人の特性やスキルレベルをデータで把握することで、より質の高い育成計画の策定につながるとしている。さらに、従業員の能力やスキル、キャリア志向などを可視化し、各部門の人材情報をシステム上で共有。職種によって求められる人材要件を可視化することで、必要とする人材の充足度や育成状況を把握し、要件に合う人材の検索と戦略的な異動配置に生かせるとしている。