Microsoftのテクニカルフェローで「HoloLens」の生みの親であるAlex Kipman氏が、21年間勤めた同社を退社する。Kipman氏の退社は、MicrosoftのCloud and AI部門でまたしても実施されている組織再編の一環である。
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Kipman氏の退社については、今週に入ってBusiness InsiderとGeekWireが報じていた。GeekWireは、Cloud and AI部門のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるScott Guthrie氏のメモを公開していた。そのメモには、HoloLensグループを2つに分割し、ハードウェアチームは、Panos Panay氏率いるWindows and Devicesグループに加え、ソフトウェアチームは、同社の「Mesh」と「Mesh for Teams」の取り組みを推進するために、Experiences and Devicesグループに加えるという計画の概要が示されている。Guthrie氏のメモによると、Kipman氏はMicrosoftを離れるまでの今後2カ月の間、引継ぎを支援する予定だという。
Business Insiderの最近の記事では、Kipman氏が女性に対していわゆる「迷惑な行動」をとっていたことが取り上げられていた。筆者はこれまでに、HoloLensに携わっていた数人の元従業員が、Kipman氏がチームプレーヤーではなく、賞賛を独り占めするタイプであったことを理由に、退社を決意したと聞いている。
Kipman氏が2015年に発表したHoloLensは、これまでに何度か位置づけの変更があった。Kipman氏(や、おそらくその他のMicrosoft幹部ら)は当初、このデバイスをMicrosoftのコンシューマー向けの重要な製品として捉えていた。しかし次第に、Microsoft幹部らは、同デバイスが収益面で期待できる分野は、間違いなくエンタープライズ業界であると認識するようになった。一方、Kipman氏はインタビューや講演の中で、HoloLensがコンシューマー向けとして将来、大きな成功を収めるという考えを示し続けていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。