ガートナージャパン(Gartner)は、データドリブンな組織に共通して見られるという7つの特性を発表した。この特性は以下の通り。
- 意図的である:データを管理・指標化・収益化する目的が明確である
- 有責:データを活用した変化の実行責任の所在が明らかである
- 分析的である:好奇心旺盛で常に新たな洞察を探求し、根拠に基づいて判断する
- 革新的である:新しい価値を常に追求し、失敗を許容する文化を持つ
- 協調的である:データや洞察の共有に積極的で、他者と協調して問題を解決する
- 共感的である:多様性を尊重し、偏見を最小化する。データに基づく意思決定の表明が不利益にならないよう、心理的安全性が確保されている
- データリテラシーがある:環境や状況に応じて、データを読み、書き、伝えられる能力がある
同社によると、データドリブンな組織になるには、データの整備や分析スキルの向上だけでなく、その組織の中で戦略策定、計画立案、ビジネスの意思決定などを行う「人」が、意識や行動を変える必要があるという。同社の調査でも、データ活用推進の最大の阻害要因は、「変化を受け入れることに対する組織文化である」という結果が出ており、データドリブンな組織になるための第一歩として、少なくともデータとアナリティクスのリーダーは、データドリブンな組織に共通して見られる7つの特性を体現する必要があるとしている。
さらにデータ活用の支援は、大きく分けて2種類挙げられるという。
1つ目は、実務、あるいは標準的なツールの利用に関する直接的なサポート。ツールの利用方法に関するトレーニングの実施やヘルプデスクの設置に加え、ビジネス現場で必要とされるデータの提供、活用事例の共有などが挙げられる。
2つ目は、利用者が参加するコミュニティーによるサポート。ユーザーによる自発的な情報発信や事例共有、悩みの相談など、問題意識を持った参加者による決まった形のない支援の場として機能する必要がある。