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松岡功の一言もの申す

基幹システムのクラウド移行に向けた「内製化」という表現は適切か - (page 2)

松岡功

2022-06-23 10:17

「なんちゃって内製化」にならないか

 基幹システムのクラウド移行に向けた取り組みとして、内製化という表現が果たして適切なのか。

 基幹システムの開発は、かつて企業が自ら情報システム部門を設けてスクラッチで手組みの作業を行っていた。そんな企業では今もそのレガシーなシステムを改修し続けて使っているところが少なくない。この開発の仕方が本来、内製化と呼ばれているものだが、実際には多くの企業において自社の情報システム部門と共に契約したシステムインテグレーター(以下、SIer)が、開発に携わっているケースが大半なのは今も変わらない。

 そうした中で、情報システム部門が力不足の企業はシステムの開発をSIerに委ねるようになり、中には「丸投げ」同様のところもあった。それでも外部からは内製化と見られていた。

 改めて筆者が懸念しているのは、内製化と言いながら、これまでSIerに開発を委ねていたケースが少なくない経緯があることから、それがクラウド移行に向けての内製化においても、SIerでもあるITサービスベンダーや、移行サービスを提供するクラウドサービスベンダーに依存してしまうのではないかということだ。もし、そうなってしまうと、かつての「なんちゃって内製化」と変わらない。

 上記の3氏は、いずれもクラウド移行に取り組む企業の「主体性」を内製化の軸と捉えているようだ。さらに、システム開発においてかつてのような煩雑さはだいぶ軽減され、洗練されたサービスが使えるようになってきた。そして、基幹システムのクラウド移行も、自ら推進すべきデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要な取り組みであることから、内製化は当然の流れといえるかもしれない。

 とはいえ、再度、誤解のないように述べておくが、内製化の動きそのものに異論はない。気になるのは、内製化という表現が適切かどうかだ。丸投げの悪しきイメージを持つのが筆者だけならば、それでいいのだが・・・。

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