りそな銀行とNTTデータは、新たな企業間決済サービス「りそな支払ワンストップ」を共同開発。その基盤技術の一つとして、AI insideが提供するAPI群「Developer's API」の文字認識APIが採用された。AI insideが7月4日に発表した。
りそな支払ワンストップは、紙やファクスなどの請求書に関する支払業務の効率化を目的とした法人および個人事業主向け決済サービス。人工知能を活用した光学文字認識(AI-OCR)を活用し、請求書の情報を読み取り自動的に支払いに関するデータを抽出。その情報をりそな銀行のインターネットバンキング「りそなビジネスダイレクト」にシームレスに連携させ、振り込みまでが行える。また、支払完了後の請求書データが自動的に電子保管され、容易に検索できる仕組みとなっている。
請求書から自動的に支払いに関するデータを抽出する工程において、AI insideが提供するDeveloper's APIの一つである、文字認識APIがAI-OCRエンジンとして採用された。従来のOCRでは読み取りが困難とされた手書き文字も高精度に読み取り、あらゆるフォーマットの帳票・画像から情報を抽出・構造化できるとしている。
Developer's APIは、AI insideが開発、提供するAIやインテリジェンスをオープン化したAPI群になる。APIの利用によって開発期間やコストを掛けずに、高精度なAIを組み込んだサービスやアプリケーションの構築を可能にする。AI-OCRエンジンの他にも書類を仕分けするAIなどがあり、順次提供するAPIを拡充する予定。

りそな支払ワンストップサービスの概要とDeveloper's APIの活用領域(出典:AI inside)